rcp-ucd-01:ユースケース記述
目的
  • 対象システムが提供する機能サービス(=ユースケース)の内容や条件を明らかにします
  • アクターとシステムの本質的な相互作用(やりとり)を整理します
  • ユースケースの具体的で典型的な利用状況(主成功シナリオ)を明らかにします
メタ情報
成果物関連

入力成果物リスト
前準備
  • ユースケース記述の作成対象ユースケースを決めておきます
  • 対象業務及び対象システムに関する情報を入手し、理解を深めておきます
作成手順
No 作業 成果
1
  • 対象とするユースケースの範囲を業務フロー図等で再度確認します。
2
  • ユースケース記述のタイトル、概要、レベル、事前条件、成功時保証を記述します。
3
  • ユースケース記述の最も基本的な正常系の流れ(基本フロー)を記述します。
    • この時、サブ機能レベルのユースケースとして切り出した方がよものは切り出して、ユースケース図に追加します。
    • 情報項目や未決定事項も随時記入していきます。
4
  • ユースケース記述の代替フローを記述します。
    • この時、サブ機能レベルのユースケースとして切り出した方が良いものは切り出して、ユースケース図に追加します。
    • 情報項目や未決定事項も随時記入していきます。
5
  • ユースケース記述の例外フローを記述します。
6
  • ユースケース記述の内容と業務ルールとの対応付けを行います。
    • ユースケースの該当箇所に、業務ルールIDを記入します。
7
  • ユースケース記述の主成功シナリオ一覧を記述します。
    • 最も有り得る正常系のシナリオを考えます。
8
  • ユースケース記述のシナリオの内容を記述します。
    • 代表的なシナリオを一つ(或いはいくつか)選んで記述します。
    • システムテストで利用できるよう、入力値、出力値(期待値)を設定しておきます。
ワンポイント・アドバイス
  • 作成手順No.3,4において、「サブ機能レベル」のユースケースとして切り出す判断基準を以下に示します。
    • 他のユースケースでも利用される可能性があるか
    • 独立したユースケースとして記述した方が良い処理量か(1ステップ程度で記述できるなら切り出す必要はありません)
チェック・ポイント
  • ユースケース記述の内容は、業務フロー図の対象範囲を十分にカバーしていますか?或いは、範囲外の処理まで含まれていませんか?
  • アクターとシステムの本質的なやりとりを簡潔に表現できていますか?
    • 具体的な画面処理やシステムの振舞いの記述が含まれていませんか?
  • 代替フローや例外フローは適切に記述されていますか?
  • 概念モデルの概念や属性と整合性が取れていますか?
  • 業務ルールが適切に関連付けられていますか?
  • 未決定事項も漏れなく記載されていますか?
  • 最も有り得る、一番シンプルなシナリオが一覧と記述に含まれていますか?
参考情報

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