目的
- アプリケーション内にどのような共通処理(共通メカニズム)が必要かを明らかにします
- 各々の共通メカニズムの実現方法を検討し決定します
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成果物関連
入力成果物リスト
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前準備
- 要件定義書や分析結果、アプリケーション物理構造図を入手し、内容を理解しておきます
- モデリングツール等を準備し、クラス図やシーケンス図を作成できる環境を整えます
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作成手順
1 |
- 一連の処理に対して、アプリケーション物理構造図各パッケージがどのように関係(依存)するかを(再)度検討し、全体的な関係をパッケージ図で示します。
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2 |
- 分析シーケンス図等も参考に、それぞれのパッケージの関係の中で共通に定義する必要がある(或いはありそうな)処理(共通メカニズム)を洗い出し、上記のパッケージ図にノートで示します。
- 典型的な共通メカニズムには以下のようなものがあります(一例)
- システム全体の処理の流れ(システム・シーケンス)
- UI処理方式、ユーザ認証方式
- レイヤー間データ転送方式
- 外部システム接続方式、データベースアクセス方式
- 各種セキュリティ処理方式、例外処理方式
- ログ出力管理方式
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3 |
- 共通メカニズムの一つに着目して、その実現方法を検討します。
- 処理法方法を考える前に、簡単なクラス図で大雑把な流れ、関係を整理します。
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4 |
- 作成したクラス図等を元に、取り上げている共通メカニズムの処理方法を検討し、シーケンス図を用いて記述します。
- 例では「システム・シーケンス」を取り上げています
- 適宜、ノートで処理を解説し、分かりやすさを向上させます
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5 |
- 最初に洗い出した共通メカニズムの全てについて、作業No.3と4を実施します。
- 必要に応じて、作業No.2で作成したパッケージ図も修正します。
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ワンポイント・アドバイス
- 最初から完全な共通メカニズムを定義できるものではなく、設計・実装する中で洗練していきますので、最初は記述できる範囲で記述します
- 共通メカニズムの処理方法を検討するに当たっては、経験則やデザインパターン等の適用も検討すると、より適切な方法を見つけ出せることがあります。(但し、常にではありません)
- 外部モジュール(このサンプルではJSP/Servlet等)を利用する場合は、その利用法を十分に調査し、もっとも適切に利用できるよう共通メカニズムを検討します。
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チェック・ポイント
- 設計・実装において共通に利用される共通メカニズムが一通り洗い出せていますか?
- 各共通メカニズムの内容は、アプリケーション物理構造図と矛盾はありませんか?
- 各共通メカニズムは、実際に設計・実装で利用できるような説明や内容になっていますか?
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参考情報
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- 株式会社オージス総研 (著)「仕事の流れで理解する 実践!SOAモデリング 」,翔泳社,2007年
- Deepak Alur (監修), John Crupi (著), Dan Malks (著), 近棟 稔 (著), 吉田 悦万 (著), 小森 美智子 (著), トップスタジオ (著)「J2EEパターン 第2版」,日経BP社,2005年
- (株)グルージェント (著)「Google App Engine for Java [実践]クラウドシステム構築」,技術評論社,2009年
- Len Bass (著), Rick Kazman (著), Paul Clements (著), 前田 卓雄 他(翻訳)「実践ソフトウェアアーキテクチャ」,日刊工業新聞社,2005年
- サイモン ブラウン (著), ジェイソン フォークナー (著), ロッド ジョンソン 他(著), トップスタジオ (翻訳)「 プロフェッショナルJSP〈上〉基本編」,インプレス,2001年
- F. ブッシュマン (著), H. ローネルト (著), M. スタル他 (著),金沢 典子他 (翻訳)「ソフトウェアアーキテクチャ」,近代科学社,2000年
- スコット・W. アンブラー (著),落合 修 他(翻訳)「UML2スタイルガイドブック」,エスアイビーアクセス,2006年
- クレーグ・ラーマン (著), 依田 智夫 他(監訳)「実践UML 第3版 オブジェクト指向分析設計と反復型開発入門」,ピアソンエデュケーション,2007年
- Grady Booch (Author), Robert A. Maksimchuk (Author), Michael W. Engel (Author)他「Object-Oriented Analysis and Design with Applications (3rd Edition) 」,Addison-Wesley Professional,2007年
- エリック・エヴァンス (著), 今関 剛 (監修)「エリック・エヴァンスのドメイン駆動設計」翔泳社,2011年
- C.T. アーリントン (著),ウルシステムズ株式会社 (翻訳)「UMLによるエンタープライズJava開発」,翔泳社,2002年
- グラディ ブーチ (著), 羽生田 栄一 (翻訳),「UMLユーザーガイド」ピアソンエデュケーション,1999年
- David S.Frankel (著), 日本アイ・ビー・エム TEC-J MDA分科会 (著)「MDA モデル駆動アーキテクチャ 」,エスアイビーアクセス,2003年
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