rcp-bu-01:ビジネス・ユースケース図
目的
  • 対象業務(の特定部分)が提供するサービス項目と、誰がそのサービスを受けるのかを明らかにします
  • 対象業務(の特定部分)の範囲を示します
  • 個々の業務サービスが、対象業務範囲外の誰(何)と連携するのかを示します
メタ情報
成果物関連

入力成果物リスト
  • 企画
  • 現状調査結果
前準備
  • 企画や現状調査結果等、対象業務のあるべき姿(ToBe)に関する資料や情報を入手し、理解を深めておきます
  • ホワイトボードやモデリングツールを準備し、(ビジネス・)ユースケース図を作成できる環境を整えます
作成手順
No 作業 成果
1
  • ビジネス・ユースケース図の作成対象とする業務範囲(フォーカス業務」と呼びます)を決めます。
    • フォーカス業務は、対象業務全体或いは、その一部になります。
  • フォーカス業務に名称を付けて、「ビジネス境界」として描きます。
2
  • フォーカス業務における業務サービスの利用者を特定し、ビジネス・アクターとして抽出し、その役割や関係を明らかにします。
  • 「ビジネス境界」の左側にビジネス・アクターを配置します。


3
  • ビジネス・アクター毎に、ビジネス境界(フォーカス業務)内で、どのようなビジネスサービスを受けるかを検討し、ビジネス・ユースケースとして図に加えます。
  • ビジネス・ユースケースは、ユースケースの目的レベルの「要約」レベルで、ビジネス・アクターから見て一つの完結するサービスとして捉えます。
    • 業務サービスの詳細は、業務フロー図で表しますので、ここでは、ビジネス・ユースケースを業務サービスの目録のようなイメージで捉えます。
4
  • 抽出したビジネス・ユースケースの実現において、ビジネス境界外のビジネス・アクターと関係するか否かを検討し、必要に応じて外部のアクターを識別し、図上に書き加えます。
  • この時、外部のビジネス・アクターは、ビジネス境界の右側に配置し、当該アクターがシステムの場合は四角形で表示します。
ワンポイント・アドバイス
  • 作成手順No.3でのビジネス・ユースケースの単位(粒度)に注意しましょう。
    「そのビジネス・ユースケースが表す業務サービスは、どこから始まりどこで終わるのか」
    という質問の答えが、ビジネス・アクターから見て完結したものになっている必要があります。これは
    「その業務サービスを受けると、ビジネス・アクターは何らかの業務目的が達成できるか」
    という質問でも表すことができます。
チェック・ポイント
  • 業務名称とその境界(ビジネス境界)は適切でしょうか?
  • ビジネス・アクターは漏れなく抽出できていますか?
  • フォーカス業務と無関係のビジネス・アクターまで抽出していませんか?
  • ビジネス・アクター名は「実名」でなく役割の名称になっていますか?
  • ビジネス・ユースケースの単位(粒度)は適切ですか?(ワンポイント・アドバイス参照)
  • 外部のビジネス・アクターも漏れなく抽出できていますか?
  • ビジネス・ユースケース図を分割して作成している場合、全てのビジネス・ユースケース図でフォーカス業務全体をカバーできていますか?
参考情報

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