目的
成果物の作成目的
- 対象業務に存在する概念(言葉)と概念間の関係を明らかにします
- 対象業務を利害関係者が共通の概念(言葉)で理解できるようにします
- 対象業務への理解を深めます
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成果物関連
当該成果物を中心とした他の成果物との関連図
入力成果物リスト
入力となる成果物のリスト
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成果物の出来上がりサンプルイメージ(図)
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前準備
成果物作成の前準備
- 概念モデルの作成対象を決めます(業務全体、特定部分、特定概念等)
- 企画や現状調査結果等、対象業務のあるべき姿(ToBe)に関する資料や情報を入手し、理解を深めておきます
- ホワイトボードやモデリングツールを準備し、クラス図を作成できる環境を整えます
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作成手順
成果物の作成手順
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成果物作成の1ステップを説明
- 概念モデルの作成対象範囲を境界で表し、その中で中心となる概念(言葉)を最初に一つ或いは少数選び、クラスとして配置します。
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この段階での出来上がりイメージ
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ワンポイント・アドバイス
成果物作成に関するワンポイント・アドバイス
- できる限り分かり易くシンプルに表現することを心がけましょう。
- 概念モデルに「完成」はありません。利害関係者間で十分に対象ドメインを理解できる(できそう)と判断した段階で作成を終了しましょう。
- 概念モデルにあまり厳密性を求めてはいけません。あくまで関係者間で理解することが目的です。厳密性を高めていくと、理解し難いモデルになっていく傾向にあります。
- 作成手順No.5で、概念間の多重度が分かりにくい場合は、具体的な例をオブジェクト図で作成してみると明確になります。
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チェック・ポイント
作成した成果物の簡易チェック項目
- 作成対象における主要概念に関係する概念は漏れなく抽出できていますか?
- 不適切な概念はありませんか?或いは概念として表現しようとしていませんか?
- 利害関係者間で理解できる(できるだけ馴染みにある)言葉で概念を表現できていますか?
- 利害関係者間で「同名意義」「異名同義」の概念は残っていませんか?
- 概念モデルを分割して作成する場合、対象業務領域全体をカバーできていますか?
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参考情報
成果物作成で参考にしている書籍・情報とリンク(書籍はAmazon等へのリンクとなります)
- ハンス=エリク エリクソン (著), マグヌス ペンカー (著),鞍田 友美 他(翻訳)「UMLによるビジネス・モデリング」,ソフトバンククリエイティブ,2002年
- アリスター コーバーン (著),ウルシステムズ株式会社 (著)「ユースケース実践ガイド」,翔泳社,2001年
- フィリップ クルーシュテン (著), 藤井 拓 (翻訳)「ラショナル統一プロセス入門」,ピアソンエデュケーション,2001年
- IIBA®日本支部 BABOK®翻訳プロジェクト「ビジネスアナリシス知識体系ガイド(BABOK®ガイド)Version 2.0」,IIBA®日本支部,2009年
- 情報処理推進機構ソフトウェアエンジニアリングセンター 「共通フレーム2007」,オーム社,2007年
- 『JAVA PRESS Vol.36』「J2EE開発に求められるモデリング手法 第一回 ビジネスモデリングの基礎」,技術評論社刊, 2004年
- The Rational Edge「UMLを使ったビジネスモデリング(前編)」 なるほど! ビジネス・ユースケース
- The Rational Edge「UMLを使ったビジネスモデリング(後編)」 そうだったのか! システムユースケース
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