目的
- 対象システムの利用者(役割)と利用者に提供する機能サービスを示します
- 対象システムが提供する機能サービスと連携する外部の役割やシステムを示します
- 対象システムの範囲を明らかにします
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成果物関連
入力成果物リスト
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前準備
- ユースケース図の作成対象とするユースケースを特定します。
- 対象業務及び対象システムに関する情報を入手し、理解を深めておきます。
- モデリングツール等を立ち上げ、ユースケース図を作成できる環境を整えます。
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作成手順
1 |
- 対象業務の業務フロー図から、ユースケース図を作成する対象システムを特定します。
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2 |
- ユースケース図上に、システム名称を付加したシステム境界を配置します。
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3 |
- 対象システムの利用者を、業務フロー図や他の入力情報等から収集します。
- 業務フロー図の場合、対象システムへアクセスしているパーティションの役割・組織等がシステム利用者と考えられます。
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4 |
- 特定したシステムの利用者を、システムを利用する上での役割で整理し、アクターとします。
- アクターを、ユースケース図のシステム境界の左側に配置します。
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5 |
- アクター毎に、システムから提供される機能サービス(の候補)を、業務フロー図や他の入力情報等から収集します。
- 業務フロー図の場合、対象システムのパーティションのアクティビティが機能サービス(の候補)になります。
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6 |
- 収集した機能サービス(の候補)から「ユーザ目的レベル」単位のユースケースを抽出します。
- 業務フロー図のアクティビティと「ユーザ目的レベル」ユースケースは、多対多の関係になり得ます。
- アクターが異なる場合は、原則としてユースケースも異なります。
- 業務フロー図上でノートで上記対応を示します。
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7 |
- 抽出したユースケースを、ユースケースのシステム境界内に配置して、アクターと関連付けます。
- 必要に応じて「サブ機能レベル」のユースケースも抽出して配置します。
- ユースケースには「ユーザ目的レベル」等の目的レベルを示すステレオタイプを付加します。
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8 |
- 抽出した個々のユースケースが、システム境界外部の役割やシステムを利用していないかを、業務フロー図等を基に調査・検討します。
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9 |
- 利用している外部の役割やシステムがあれば、アクターとしてシステム境界の右側に配置して、ユースケースと関連付けます。
- 業務ルールも調べます。
- システムの場合、アクターを四角形で表現します。
- また、ユースケース間に関係があるかを検討し、関係がありそうであれば関連付けを行います。
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ワンポイント・アドバイス
- ユースケースの粒度(ユーザ目的レベル)に注意しましょう。
- ユースケース図は、ユースケース記述の「目録」的位置付けですの詳細まで記述する必要はありません。(詳細は、ユースケース記述で明らかにします)
- ユースケースは、アクターの視点で名称付けします。
- ”「アクター名」+「ユースケース名」”で自然な文章になるようにします。
- 要に応じてノートで補足的な記述をしておくと、ユースケース記述作成時に参考にできます。
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チェック・ポイント
- 抽出したユースケースは、作成対象システム内での機能サービスの全てを網羅していますか?
- 抽出したユースケースの粒度は適切ですか?
- 抽出したアクターは、固有名詞ではなく役割名として表現できていいますか?
- アクター名は「実名」でなく役割の名称になっていますか?
- ユースケース名称は、アクターから見た機能サービスを表していますか?
- ユースケースが利用する外部のアクターも漏れなく抽出できていますか?
- システム以外(人等)が行う業務(サービス)まで抽出していませんか?
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参考情報
- アリスター コーバーン (著),ウルシステムズ株式会社 (著)「ユースケース実践ガイド」,翔泳社,2001年
- Karl.E.Wiegers (著), 渡部 洋子 (翻訳)「ソフトウェア要求」,日経BP社 ,2003年
- グラディ ブーチ (著), 羽生田 栄一 (翻訳),「UMLユーザーガイド」ピアソンエデュケーション,1999年
- クレーグ・ラーマン (著), 依田 智夫 他(監訳)「実践UML 第3版 オブジェクト指向分析設計と反復型開発入門」,ピアソンエデュケーション,2007年
- ダリル クラク (著), イーモン ギニー (著), 市川 和久 (翻訳)「ユースケース導入ガイド」,ピアソンエデュケーション,2002年
- C.T. アーリントン (著), ウルシステムズ株式会社 (翻訳)「UMLによるエンタープライズJava開発」,翔泳社,2002年
- ダグ ローゼンバーグ (著), ケンドール スコット (著), 長瀬 嘉秀 他(翻訳)「ユースケース入門」,ピアソンエデュケーション ,2001年
- ゲリ シュナイダー (著), ジェイソン ウィンタース (著), 羽生田 栄一 (著), オージス総研 (著)「ユースケースの適用:実践ガイド」,ピアソンエデュケーション,2000年
- フィリップ クルーシュテン (著), 藤井 拓 (翻訳)「ラショナル統一プロセス入門」,ピアソンエデュケーション,2001年
- The Rational Edge「UMLを使ったビジネスモデリング(前編)」 なるほど! ビジネスユースケース
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