目的
- 静的視点で、実装の直接の入力となるシステムの構成要素(=クラス)とその関係を具体的かつ詳細に設計する
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成果物関連
入力成果物リスト
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前準備
- アーキテクチャ設計書、論理構造図等を入手し、そられの理解を深めておきます
- モデリングツールを準備し、クラス図を作成できる環境を整えます
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作成手順
1 |
- 論理構造図で配置されいた全ての分析クラスを、アプリケーション物理構造図の各パッケージの責務に従い配置します。
- 最初に、アプリケーション物理構造と論理構造をモデリングツール(EA)のインポート等を行って並べておきます
- 論理構造のクラスをアプリケーション物理構造の適切なパッケージ下に移動します。この時、必要に応じて、アプリケーション物理構造に物理パッケージを追加します
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2 |
- 移動した各アプリケーション物理構造内の分析クラスを、アーキテクチャ設計書で定められた規約やルールに従って、具体化します。
- クラス、属性、操作(シグニチャ)
- 関係
- 汎化・特化関係
- 集約、コンポジション
- 誘導可能性
- 依存関係、ステレオタイプ
- 必要に応じて、分析クラスを分割・統合します。
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3 |
- 必要に応じて、共通メカニズム等で利用されるクラスを作成しておきます。
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4 |
- 全ての設計クラスとその関係が詳細化・具体化されるまで、作業手順No.2と3を繰り返します。
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ワンポイント・アドバイス
- この段階では、アーキテクチャ設計書に従って機械的に設計クラスが配置されていれば良いです。責務やメソッドの洗練は業務機能設計書(設計シーケンス図)作成時に行われます。
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チェック・ポイント
- 全ての分析クラス図が、アプリケーション物理構造で示されている個々のパッケージの責務に従って適切に配置・変換されていますか?
- 全ての設計クラスは具体化されていますか?
- 設計クラス間の関係は適切ですか?
- 共通メカニズム等で必要とされているクラスも作成していますか?
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参考情報
- クレーグ・ラーマン (著), 依田 智夫 他(監訳)「実践UML 第3版 オブジェクト指向分析設計と反復型開発入門」,ピアソンエデュケーション,2007年
- ロバート・C・マーチン (著), 瀬谷 啓介 (翻訳) 「アジャイルソフトウェア開発の奥義」,ソフトバンククリエイティブ,2004年
- クレーグ・ラーマン (著), 依田 智夫 他(監訳)「実践UML 第3版 オブジェクト指向分析設計と反復型開発入門」,ピアソンエデュケーション,2007年
- グラディ ブーチ (著), 羽生田 栄一 (翻訳),「UMLユーザーガイド」ピアソンエデュケーション,1999年
- Grady Booch (Author), Robert A. Maksimchuk (Author), Michael W. Engel (Author)他「Object-Oriented Analysis and Design with Applications (3rd Edition) 」,Addison-Wesley Professional,2007年
- C.T. アーリントン (著),ウルシステムズ株式会社 (翻訳)「UMLによるエンタープライズJava開発」,翔泳社,2002年
- サイモン ブラウン (著), ジェイソン フォークナー (著), ロッド ジョンソン 他(著), トップスタジオ (翻訳)「 プロフェッショナルJSP〈上〉基本編」,インプレス,2001年
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